「アメリカンギャングスター」

実話と聞くとどうも弱い。
フィクションだとしても納得いくくらい無駄のないストーリーで、
キャラクター重視で男クサーイ雰囲気に、
時間も忘れて引き込まれた。
頭の切れる麻薬王を演じるデンゼル・ワシントンはさすがの迫力だし、
彼を追い詰める麻薬捜査官役のラッセル・クロウは好きではないのだけど、
コツコツと地道に捜査を進める不器用な役どころがもうピッタリ。
脇を固める面々もそれぞれアクが強いんだけど悪目立ちしなくて
全体に厚みがある。
60年代後半から70年代の雰囲気も自然で、
当時の映画を見ているような感じ。
主役の2人は映画の後半まで直接出会わない。
2人が初めて言葉を交わすシーンはゾクゾクした。
かなりの見ごたえある映画です。
http://americangangster.jp/