「あるスキャンダルの覚え書き」

バーバラ役のジュディ・デンチはやっぱり凄い。
演じてるんだけど、演技を感じないもんなぁ。
そして美しいケイト・ブランシェット演じるシーバ。
怖い女同士の話と単純に言い切れない現実感があった。
シーバのように甘い蜜に惹かれてしまうことも、
好きな人を自分のものにしたいというバーバラの気持ちも、
大なり小なり誰でもあることだけれど、
壁を乗り越えてしまったこの二人はどうしてなんだろう?
孤独だったから?
ティーブンの若さゆえの残酷さとか、
リチャードが最後に受け入れるところとか、
周りの人間たちの描き方までも、ズキズキと古傷をえぐられるように
見終わった後にいろいろと考えさせられる映画でした。
映画「あるスキャンダルの覚え書き」公式サイト